2014年11月6日木曜日

信頼

先日お話を聞けた女性の当事者の話。
その方は印象として、「どこが障害なのか分からない」と思うくらいコミュニケーションを普通にこなされている。

しかし話しを聞くと学生時代は「自分はそのつもりがないのに相手を怒らせたり傷つける内容」を口にして友人が出来なかったそうだ。
なぜ変われたのか?をお聞きすると、信頼できる友人とスカイプで話しをする時、NGな発言をするとその場で即

  1. 何がいけないか
  2. (話相手から見て)どう思ったか

をフィードバックされるという日々を年単位で送ってきたそうだ。
決して耳に優しい言葉ではないだろうが、「なぜそこまでして『直そう』と思えたのか?」と聞くと、
「相手の方を失いたくなかった」と教えてくれた。

また、「それまで注意してくれた人の言葉では直せなかったのに、なぜその人から言われたら直せたのか?」と言うのもお聞きすると、「やっぱり信頼関係が大事だし、甘えがあるから家族以外から言われる経験が必要」とのことだった。

常日頃確信に近く思い、感じているのは、変わらなくても生きていけるし、変わっても望む生き方は出来ないかも知れない。

  • 当事者の方ひとりひとりにコミュニケーション力を身につけて欲しいなんて思わないし、
  • 定型の方に合わせて欲しいとも思う気持ちも軽くなった。

代わりに

  • その人が「人とどう関わりたいか?」
  • その人が「どう人と関わるのが最善か?」

に関心が向くようになって来た。自分なりに何か形が見えたとしても、特に相手に伝えたりはしないし、助言したいとも思わない。
相手の方が望むのなら喜んでするが、その人のモカシン靴を僕は履いたことがないし、僕のモカシン靴もまた人のとは違う。


Never criticize a man until you've walked a mile in his moccasins.
その人のモカシン靴を履いて1マイル歩いてみるまでは、批判をしてはいけない。

http://ookina-ki.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/one-day-proje-3.html

2014年11月2日日曜日

最近覚えた生活に便利なこと。

最近、通院中の病院のデイケアに通うようになり、
臨床心理士の先生と、ADHDの皆さんと、
ADHDの特性について、ディスカッションを行ったりしています。

そこで学んだり、気付きがあったり、
便利で生活に組み込みたいなと思ったことを、共有したいと思います。


■外部脳を利用する

「外部脳」とは、物理的に存在するものではありません。

物理的に存在するといえばするのですが、
それはメモとペンということになります。

何か作業中にハッと別のことが頭に浮かんでしまい、
そちらに気を取られて、本来の作業が進まなくなった時に、
いったんその思い浮かんだ別のことをメモして、
頭(内部の脳みそ)から追い出して、忘れてしまいます。

その時やらなければいけなかったことを終わらせてから、
再びメモを見て、さっき思いついたことに次に取り掛かるかどうかきめます。

わたし自身、まだうまく利用できてないですが、
これから取り入れていきたいとおもっています。

■気がそれることを利用して、嫌な作業を終わらせる

特性の一つとして、何かに気を取られて作業が進まないというのがありますが、
これを逆手にとった方法だね、と先生が仰られていたのが、
「好きな音楽を聴き(歌い)ながら、苦手な作業を進める」こと。

これはわたしも無意識のうちにやっていたことだったのですが、
ほかにもやってる方もいて、苦手なことが捗るようになるということで、
気がそれる特性をうまく利用した例なのでは?ということだったので、
実践したことがない人がいたら是非やってみてほしいです。

わたしは家事がとても苦手で、3分程度しか一つの家事に集中できません。
洗い物が山のようにあっても、3分したら挫折してしまうし、
掃除機も3分かけたら休憩したくなるし、
洗濯物も干すのが3分でダルくなってしまって続きません。

そこでわたしは、好きな音楽をヘッドフォンで爆音で聴きながら、
3分ごとに、洗い物→掃除機→洗濯干し→洗い物→(以下エンドレス)
という風に、ローテーションで回していくことを、以前より意識して実践しています。

ハタから見るとめちゃくちゃなんですが、
意外と短時間で家事を終わらせることができるようになってきつつあります。



みなさんそれぞれ、苦手なことも違えば、工夫の仕方も変わるとは思うのですが、
上記の方法が、誰かひとりのひとにでも役に立ったら嬉しいなと思います。